ダイニングテーブルを素敵に演出するために、欠かせないのが「照明」。ダイニングテーブルと照明の関係は深く、単純に明るく照らすというだけでなく、インテリアにおいて重要や役割を果たします。
今回は、ダイニングに取り入れる「最愛の一灯」を見つけるための選び方のポイント、またテイスト別にインテリアコーディネートのアイデアをご紹介します。
日々の暮らしに寄り添う「ダイニング照明」を選ぶヒントにしてみてはいかがでしょうか。
ダイニングテーブルを彩る「照明」
ダイニングを明るく照らす照明は、食事や家族団らんの時間などに欠かせないもの。
ダイニングテーブルの上に設置される照明の大きな役割のひとつが「食事を美味しそうに見せること」です。
ダイニング照明の光の色、そしてどのくらいの明るさで照らすかによって料理の出来栄えさえも変わって見える、そんな経験があなたも一度はあるのではないでしょうか。ダイニングを彩る照明は、そのデザインや光の質にもこだわることで、空間をドラマティックに演出してくれます。
また、家族が長い時間を過ごすダイニングに設置する照明は、住む人の目に入りやすいアイテム。特にLDKの間取りの住まいでは、常にダイニング照明が目に入るため、インテリア性にもこだわりたいところです。
ダイニングテーブルに合わせたい照明の種類は？
ダイニング照明として、一般的に使われることが多いのは「ペンダントライト」。
ペンダントライトとは、天井から吊り下げて使うタイプの照明で、シェードのデザインやサイズなど種類が豊富です。
天井に直に設置する「シーリングライト」に比べて、照明自体のインテリア性が高く、消灯しているときもオブジェのように空間のアクセントとして存在感を放ちます。ダイニングテーブルの上にペンダントライトを設置する場合は、これからご紹介するポイントをふまえて選んでみてはいかがでしょうか。
「ペンダントライト」の選び方と設置のポイント
1．シェードのデザイン
先ほども触れたように、ペンダントライトは消灯しているときも部屋のインテリアの一部として存在感があります。そのため、インテリアテイストやダイニングに合ったシェードのデザインを選ぶことが、インテリアに調和をもたらすポイントです。
ぜひ、あなたが心から「素敵！」と思える最愛の1灯を探してみてください。きっと、いつものダイニングが見違えるほどおしゃれに感じられるはずです。
たとえば、ナチュラル・シンプルインテリアがお好みの方は、ミニマムで飾り気のない洗練されたデザインを、モダンインテリアをお好みの方はデザイナーズ照明のようにデザイン性の高いアイテムを選ぶと雰囲気が出ます。インダストリアルテイストがお好みの方は、無骨で工業的でありながら、「カフェ」のようなリラックス感を楽しめる遊び心のあるデザインを選ぶとよいでしょう。
また、シェードのサイズ感にもこだわるとより居心地のよいダイニングになります。
ペンダントライトのシェードのサイズ感は、テーブル幅に合わせて選ぶのが一般的です。テーブル幅の約3分の1のサイズ以下のシェードを目安に選ぶと自然になじみますよ。
また、ダイニングスペースに余裕がない場合は、大きなシェードを選ぶと圧迫感を与えてしまうことがあります。そのようなときには、小ぶりのペンダントライトを2灯吊るすなど、光を分散させるとよいでしょう。
2．光の色と明るさ
ダイニング照明の大切な役割である「演出すること」を意識して、チェックしたいのが光の色と明るさです。下記のポイントを参考に選んでみてくださいね。
・光の色：食欲をそそる温かみのある電球色（オレンジがかったアンバーな光）
・明るすぎず、暗すぎない光に（照度調節機能のある照明で、好みの明るさにすると◎）
3．吊り下げる高さ
ペンダントライトを吊るす位置にもこだわると、より居心地のよい空間になります。食事をしたり本を読んだりしても、ペンダントライトから漏れ出る光に「眩しさ」を感じないことがポイントになります。
実際に吊るした後、ダイニングチェアに座り、光が直接目に入らないかをチェックするとよいでしょう。
一般的に、ペンダントライトを吊るすのによいとされている高さは、テーブル天板から60～80cm程度の位置だと言われています。テーブルのサイズにもよりますが、基本的にはこの高さに吊るすことで、食卓が隅々まで明るく感じられることでしょう。
4．省エネにも配慮を
ダイニングに吊るすペンダントライトは、1日のうちでも長い時間点灯している照明。省エネにも配慮した製品を選ぶと、環境にも優しく節電にもつながります。
一般的に、省エネ照明として知られているのは「電球形LEDランプ」です。こちらの照明は、白熱電球と比較して約85％も消費電力を抑えることができると言われています。
消費電力が少なければ、それだけ排出するCO2も少なくなるということ。環境への負荷が軽減できるだけでなく、節電にもつながり一石二鳥ですね。
ダイニングテーブル×「照明」のインテリアコーディネート術
ここでは、インテリアのテイスト別にダイニングテーブルと照明にフォーカスしてインテリアコーディネートのアイデアをご紹介します。好みのインテリアテイストに合うダイニング照明が分からない…という方は選ぶヒントにしてみてはいかがでしょうか。
【シンプル】コンパクトな照明は連灯に
シンプルデザインのペンダントライトは、連灯で取り入れて一部に色でアクセントをつけるのも素敵なインテリアアイデアです。
こちらは、ペンダントライト Pieni〔ピエニ〕 1灯コンパクトタイプ 。装飾を一切省いたすっきりとしたフォルムは、インテリアのテイストを選ばず取り入れやすいですね。
明かりとしてはもちろん、消灯しているときにもインテリアとしても映えるシンプルモダンなデザインが魅力です。白を基調にした空間にブルー、グリーン、ピンクなどの色をプラスすると、ダイニングのおしゃれなアイキャッチになります。
ダイニングテーブルが横長のタイプの場合は、小さめサイズのペンダントライトを複数並べて吊るすと明るさを確保できるだけでなく、おしゃれな印象に仕上がります。
ダクトレールを設置すれば、簡単に複数の照明を取り付けることができて便利です。
【シンプル】潔く1灯で品よく仕上げる
1灯でダイニングテーブルのうえをしっかりと照らしたい場合は、こちらの実例のように大きめのペンダントライトを選ぶのが◎です。
こちらは、ペンダントライト PiENi〔ピエニ〕 3灯タイプ。シンプルに潔く、1灯でダイニングを照らしたい方におすすめです。
PiENi〔ピエニ〕は、シンプル&ミニマルなデザインでありながら、洗練された雰囲気を漂わせる美しい佇まいが魅力。主照明としても設置できる直径30cmの3灯タイプになっているため、明るさもしっかりと確保できます。
こちらのペンダントライトは、シェードの上部に小さな丸い穴があり、柔らかく光が漏れ出す仕様になっています。シェード本体も柔らかく照らし出すため、より温かみのある空間をつくることができますよ。
【北欧】シェードに「木」のアクセントでぬくもりを
北欧テイストのダイニングをめざすなら、こちらのペンダントライト GiGi little〔ジジ リトル〕を選んでみてはいかがでしょうか。
シェードの直径21×高さ18.5cmと小ぶりなサイズ感であるため、実例のように連灯にして吊るすのも◎です。
北欧テイストの木製ダイニングテーブルに合う、マットカラーのスチールシェードをベースにアクセントとして天然木集成材(ホワイトアッシュ)を組み合わせたペンダントライト。消灯している昼間にも、北欧風インテリアの一部としてオブジェのようにアクセントになります。
【北欧】ブラック、グレーで大人の北欧テイストに
円錐型をしたモダンなデザインが目を惹く、北欧ペンダントライト GiGi〔ジジ〕。クールなブラックを選べば、モダンな印象を与える大人の北欧インテリアを楽しめます。
1灯でも存在感抜群の約幅39.5×奥行き39.5×高さ25cmというサイズ感で、ダイニングテーブルの上を満遍なく明るく照らします。
シックで大人の雰囲気を漂わせる北欧スタイルがお好みの方は、グレーカラーを選ぶのがおすすめです。
天然木集成材(ホワイトアッシュ)とスチールの異素材の組み合わせで、ぬくもりも感じさせるデザインに仕上げています。
グレーカラーのペンダントライトは明るい樹種のダイニングテーブルとも相性がよく、上質感のある洗練された北欧風インテリアを実現します。
【北欧】圧迫感を抑えたいなら「ガラス製」シェードを
照明の光が広く届く、ガラス製のシェードが魅力のペンダントライト GiGi little〔ジジ リトル〕。円錐型の美しいフォルムをガラスと天然木集成材(ホワイトアッシュ)の異素材で実現した北欧テイストのダイニング照明です。
北欧インテリアに欠かせない、クラフト感溢れるデザイン性の高い家具によく合う、シンプルでモダンなデザインが魅力。ガラスの透明感が圧迫感を抑えるため、狭いダイニングスペースに吊るすのもおすすめです。
【インダストリアル】連灯でブルックリンのカフェ風に
古木のような味わいのある「木素材」と無骨なイメージの「スチール」を組み合わせたインタストリアルテイストの家具でつくるダイニングは、照明器具にもこだわりたいもの。
こちらは、19世紀の工業用照明にインスパイアされたインダストリアルデザインが特徴の1灯ペンダントライトJUKE〔ジューク〕です。
フレーム・チェーンにはダイニングテーブルに合わせてブラックスチールを、シェードにはスリット入りガラスを使用して、ヴィンテージテイストに仕上げました。ダクトレールなどを使用して複数吊り下げると、より雰囲気のある部屋に。ブルックリンのおしゃれなカフェのように、クールな空間づくりのアクセントになることでしょう。
【インダストリアル】ダイニング照明でヴィンテージ感をプラス
50年 060年代の重厚感漂う工業的なデザインをモチーフにしたインダストリアル ペンダントライト Matt(マット)。
きれいめインテリアでは物足りない、もっとクラフト感のあるクールなインテリアを楽しみたい、という方は 、ヴィンテージテイストを楽しめるこちらのダイニング照明を取り入れてみてはいかがでしょうか。
光が柔らかく広がる曲線デザインのシェードですが、甘さを排した無骨な雰囲気が魅力。インダストリアルテイストだけでなく、西海岸テイストのような爽やかさとクールさのあるインテリアにもよく合います。アートやクラフト感のある雑貨、観葉植物が映えるダイニングにもぴったりです。
【インダストリアル】消灯しているときもアイキャッチに
アメリカの倉庫などで使用されていた工業用照明がモチーフになったインダストリアルペンダントライトabis〔アビス〕 。通常のペンダントライトに比べて深めに設計されたシェードが特徴です。マットな質感がインダストリアルインテリアに調和し、クールな印象に仕上げます。
ずっしりと重量感があるため、1灯でも十分な存在感。消灯時にも空間をぐっと空間を引き締める、アイキャッチアイテムとしても活躍します。
ダイニングを演出する「最愛」の1灯を
ダイニングに取り入れる照明は、ただ明るさを確保するだけではなく、「空間を演出する」という役割も持っています。
こだわって選ぶことで、食事をおいしそうに見せることができたり、家族団らんの時間をよりリラックスして過ごせたりと、ダイニングインテリアをより素敵にブラッシュアップできるはずです。
あなたもぜひ、お気に入りのインテリアテイストに合わせて、「最愛の1灯」を探してみてはいかがでしょうか。
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